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2021.09.29
被災地をハートで包み込んだ巨大な移動式コンサートホール

ルツェルン・フェスティバル アーク・ノヴァ

美しい”茄子色”に染まった不思議なカタチ。2013年9月27日、宮城県松島町の広場に突然現れたこの”物体”は、その後、宮城県仙台市から福島県福島市、東京都港区六本木へと飛び回った。
この”物体”の正体は、最大幅36m、高さは18mにおよぶ巨大なエアドーム。「心臓」をモチーフにデザインされたドームの内部では、クラシックコンサートが行われた。世界的なルツェルン祝祭管弦楽団(スイス)の素晴らしい演奏は、当時復興の真っただ中にあった被災地の人々を笑顔で溢れさせていた。

移動式建物のプロだからこそ具現化できた繊細なカタチ
「2011年の東日本大震災の惨状を知ったルツェルン・フェスティバルの総監督が、『我々に何かできることはないか』と、日本の音楽プロデューサーである梶本眞秀氏(株式会社KAJIMOTO)に持ち掛けたのが始まりでした」
そう語るのは、プロジェクトの中心メンバーとして名を連ねていたTSP太陽株式会社 野村哲也部長(スペースEX部)。
「そこで彼らが考えたのが、“音楽”で被災地の人々を勇気づけること。ただし当時、被災地の建物は傷つき、ほとんどが使えない状態です。それならばホールごと被災地へ赴けばいい――ということで“移動式コンサートホール”という発想が生まれました。この移動式コンサートホールは『アーク・ノヴァ』(新しい方舟)と名付けられ、我々TSP太陽も“移動式建物”の専門家として、このプロジェクトに加わることになりました」

「アーク・ノヴァ」のデザインを担当することになったのは世界的な建築家・磯崎新氏。磯崎氏がインド出身のイギリス人彫刻家アニッシュ・カプーア氏の作品をイメージしてデザインしたのが「心臓」の形だった。
「この奇抜なデザインには度肝を抜かれました。しかしこれを実現するには、当社の親会社である太陽工業のテクノロジーと、当社の設計力・実現力が必要不可欠だと感じ、むしろ腕が鳴りました」と胸を張る。
「親会社である太陽工業は老舗のテントメーカーですから、特注のエアドームの制作はお手の物です。しかし、この形はなかなか難易度が高かったようですね。何度も設計し直して、ようやく納得のいく繊細な曲線を実現できました」

まさしく、たくさんの人々を暖かく包み込む巨大な「心臓(ハート)」。実際、クライアントには「想像してたものが現実に現れた」と大いに喜ばれたそうだ。

「アーク・ノヴァ」は、他社には決して真似できないTSP太陽の独自意匠。このエアドームは現在も大切に保管され、用途次第では他のイベントでも流用が可能とのこと。それぞれ約1週間で構築と撤去が可能で、収容人数は最大500名という移動式コンサートホール。この巨大な「心臓」で、多くの人々のハートで溢れる賑わいを創出してみてはいかがだろうか。

【事業概要】東日本大震災被災地への復興支援事業
【施主】ARK NOVA実行委員会
【設計】磯崎新 + イソザキ・アオキ アンド アソシエイツ
【共同デザイン】Anish Kapoor 
【場所/会期】
 宮城県松島町 2013年9月27日~10月13日
 宮城県仙台市 2014年11月1日~11月9日
 福島県福島市 2015年10月24日~11月3日
 東京都港区六本木(六本木ミッドタウン) 2017年9月19日~10月4日
【業務範囲】施設・内装設計/施工
 コンサートホール(空気膜構造) W30m×D36m H18m 666㎡および付帯施設

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