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2021.12.09
世界の港を渡り歩く移動式美術館

ノマディック美術館 グレゴリー・コルベール作品展

「ノマディック美術館」は、カナダの映像作家・写真家であるグレゴリー・コルベール氏の作品を展示する移動式美術館。「ノマディック」とは「遊牧」を意味し、その名の通り2005年にニューヨーク、2006年にはサンタモニカを渡り歩き、2007年3月に東京・お台場に上陸した。

この移動式美術館は、コンテナを市松状に積んで主構造にし、内部には紙管トラス、その上にテントをかぶせて建設されたもの。幅53m、高さは16m、奥行きは100m近くに及ぶ巨大な建造物だ。

建築デザインは、世界的な建築家・板茂(ばん しげる)氏が手がけている。氏が得意とする紙管(紙を原材料とする建材)とともに大量の海上コンテナを使うことで、建物が「移動する」というコンセプトを打ち出してきた。

コンセプトはそのままに日本にローカライズ

「移動式美術館といっても、建物をまるまる移動するわけではありません。建設用地が違いますし、国によって建築基準も違うので、日本で建築する場合は日本の建築基準法に合わせる必要があります」と語るのは、東京会場の設計・施工を担当したTSP太陽の設計担当者。

敷地の条件と日本独自の建築基準に適合させながら、改めて設計デザインをしなおす。部材の多くは現地で調達し、現地の人間が施工する。実際に前会場のサンタモニカから「移動」してきたのは一部の建材パーツだけだった。

「『コンテナと紙管トラスとテント』という構成要素は踏襲しつつ、前会場とは見た目からまったく違う設計・デザインになります。特に個性が出たのが、主構造に使われている144基のコンテナですね。近隣のコンテナヤードから、本当に海上輸送用に使われているISO規格の20フィートコンテナをかき集めたため、これまでで最もカラフルな配色になりました」(同担当)。

「インテリジェント!」な下部構造

これだけの巨大な建築物だけに、基礎から大工事になりそうなイメージがあるが、意外にも基礎は打たれていないという。

「建設用地は一定の期間だけ借りている駐車場で、RC基礎などを打ってはいけない場所でした。さらに期間の制約もあり、短期施工・短期撤去ができる設計にする必要がありました。そのため、建物の基礎は鉄板とH形鋼を簡易な金具で固定しています」(同担当)。

このシンプルで合理的な下部構造によって、実際に約2ヶ月で施工、約1ヶ月半で撤去という短工期を実現した。あまりのスマートさに、ニューヨーク会場、サンタモニカ会場と見てきている施主にも「インテリジェント!」と驚かれたとのことだ。

【事業概要】写真家グレゴリー・コルベールの写真と映像展示専用の移動式展覧会場”ノマディック美術館
【施主】フライングエレファンツ
【設計】坂茂建築設計事務所
【場所】青海開発区(東京テレポートセンター駅近隣)
【会期】2007年4月~6月
【業務範囲】施設・内装設計/施工/運営計画/実施運営
W53.9m×L99.5m×H16.6m 5363㎡

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