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COLUMNコラム

東京・有明で新しいスポーツの場づくりに挑戦!

TSP太陽が参画・運営する『livedoor URBAN SPORTS PARK』

都会に住む人のための健やかで豊かなウェルネスの拠点を創出

東京2020大会を継承したスポーツエリアに商業エリアが加わり、スポーツを基点としたウェルビーイングを目指して、誰もが健康的で幸せを感じるライフスタイルを実現するまちづくりを推進する「livedoor URBAN SPORTS PARK」。東京建物株式会社を代表企業とし、TSP太陽株式会社、株式会社日テレ アックスオンで構成するコンソーシアムが設立したTokyo Sports Wellness Village株式会社が運営しています

当社は、「誰もが輝き、健康的で幸せを感じるまちづくり」を目指す本プロジェクトのコンセプトに共鳴し 、SDGsの目標3「すべての人に健康と福祉を」に寄与する事業活動として参画しています。

livedoor URBAN SPORTS PARK 公式ホームページ

開業時プレスリリース

本プロジェクトの推進を行ってきた TSP太陽 ビジネスプロデュース部 プロデュース2課の専頭雅樹は、イベント“受託”企業であった当社が数十万人規模の大規模フードフェスティバルを“主催”する流れを作るなど、これまでも多岐にわたる分野で新たな試みを牽引してきました。livedoor URBAN SPORTS PARKにおいては、事業の企画から設計・施工、運営まで事業者の一員として当社が関わる初めてのPFI事業※の領域に踏み込み、ハードルの高い挑戦が続く中で、「TSP太陽はコンソーシアムが組織される以前から東京都のヒアリングに参加し、官民対話を続ける中で事業者としての参画を目指していました。」と語ります。

※PFI事業とは公共施設等の建設、維持管理、運営等に民間の資金、経営能力及び技術的能力を活用することにより、同一水準のサービスをより安く、又は、同一価格でより上質のサービスを提供する手法。
「民間資金等の活用による公共施設等の整備等の促進に関する法律」(PFI法)に基づき実施されている。

「イベント制作会社が事業者として「場」を持ち、事業を創造する本件をモデルケースとして領域を広げ、繋がりを生むきっかけにしたい」と語るビジネスプロデュース2課 専頭雅樹

「アーバンスポーツ」とイベントの親和性に着目して積極的にコミット

2024年10月の開業より遡ること8年、2016年にはプロジェクトの芽が生まれていました。東京2020大会における競技会場オーバーレイ仮設整備※の業務に対し、イベントにおける仮設会場整備を得意とする当社として、どの競技会場をターゲットにすべきかを検討する社内プロジェクトチームが発足。何十会場と候補がある中で、注目したのは2020大会から採用された「アーバンスポーツ」でした。スポーツクライミング 、3×3バスケットボール、スケートボードなどのアーバンスポーツは、ファッションや音楽など最先端のカルチャーと融合し、当社の主戦場であるイベント分野と親和性が高く、また屋外仮設競技場の設営には当社のイベントおよび仮設建築のノウハウを活かすことが出来ることから、積極的にコミットしていく方向性が決定しました。

※オーバーレイ仮設整備とは、競技会場等を使用可能な状態にするための仮設の基礎構造や設備、装置等を整備すること

 

「価値ある施設をリユース活用したい」3社コンソーシアムを組織

その後、東京2020大会においてアーバンスポーツパークの仮設オーバーレイ整備を元請け受注し、新型コロナウイルスの影響で大会延期となっている期間に、有明PFI事業のヒアリング実施の情報が入りました。当社では全国各地の公園でイベントを実施する機会が多かったことから、民間企業が公園施設の事業者となるPFI事業はイベントにおける様々な可能性を模索する施策として積極的に関わっていきたいと考えていました。そのため、「サウンディング調査」と呼ばれる東京都と民間企業の対話の機会にいち早く挙手を行い、当社が提供できることをリストアップ、事業アイデアを提案するなど対話を重ねました。一方で、その頃、グループ会社の太陽工業株式会社による新しい「膜」素材を使って造られた「新豊洲Brillia ランニングスタジアム」を解体するか移築するかという議論が行われていました。陸上競技施設として子どもたちから障がいを持つランナーまで多くの人々に愛され、数々のデザイン賞を受賞するなど高い評価を受けてきた施設を壊してしまうのは惜しいとの声が強く、公募に乗じる形で移築してリユースする企画が決定。ネーミングライツパートナーであった東京建物株式会社を代表企業とした形で当社の参画が決まり、周知のためにメディアの力をお借りしたいと株式会社日テレ アックスオンとの3社でコンソーシアムを組織しました。国際大会で使用した競技場のレガシーと共にランニングスタジアムを活かす企画を立案し、2023年の事業者公募にて事業者に選ばれました。

新豊洲から移設した「Brilliaランニングスタジアム」。太陽工業による透明建材のETFE(高機能フッ素樹脂フィルム)を使用。

「新豊洲Brilliaランニングスタジアム」 に設立当初から携わり、現在 、livedoor URBAN SPORTS PARKレガシーアンバサダーをつとめる為末大氏。太陽工業で行われた太陽グループの トークイベントにてこの地への想いを語る。

競技会に合わせて難易度の高い仕様にチェンジしたばかりの競技者用ウォール。ホールドの一部は東京2020大会で選手たちが実際に使用したもの。

東京2020大会で実際に使用されたスケートボードコースは超ハイレベルなコース。ムラサキスポーツ管理のもと、利用者の皆様の安全性に配慮した運営を行っている。

世界規模のスポーツプロジェクトで培った経験からの新しい挑戦

2022年公募提案書作成のキックオフのタイミングから携わっているビジネスプロデュース部 プロデュース2課の岩田彰徳は、大手TV局主催エンタテイメントの事業開発プロデューサーとして『0からの興行全般の事業構築と運営推進』を経験後、大手広告代理店にて国際スポーツ大会を事業構築した経歴の持ち主。ラグビーワールドカップ組織委員会VVIP運営部門長兼皇室国賓プロジェクト統括や、その後の東京2020大会におけるTAC会場運営統括などを経て、「世界3大スポーツ大会と言われる2つの大きなフォーマットを0から安心・安全にやり遂げた今、蓄積したナレッジを活かしてイベント・スポーツを軸としたB to Cの新規事業開発を手掛けたい」とTSP太陽にジョインし、入社3日後からこのプロジェクトを推進しています。

“三方よし” の事業収益化を目指した事業スキームの創出

「東京都が10年間公園を企業に貸与し、民間の活力で収益とにぎわいを創出するPFI事業において事業採算性の観点からネーミングライツをはじめ、協賛の仕組みを創ることはクリティカルな因子となると企図し、公募受託後長期に渡って関係機関と協議を重ね、東京都、施設利用者、民間企業(事業主体と支援企業)にとって“三方よし”となる仕組みを創る事が出来ました。一方で、社内調整にも数々のハードルがありました。初めての試みだったため、長期施設事業・協賛事業などの新規事業に関する体制や社内ルールにおいて未整備の部分が多々あり、開業フェーズに進んだ頃から、様々な壁にぶつかり、一つ一つ手探りで推進し2024年10月の開業にこぎつけました。管理・法務・財務等関係チームと常に連携、相談し協力を頂きながら適切な方法論を構築していくことが求められており、まさに、『創り』ながら『整え』さらに『事業を拡大させる』ことがミッションとなっています。本事業を通じてスポーツを基点としたウェルビーイングな社会の実現に貢献するための推進はこれからがまさに本番です。」

「3×3バスケットボールコート」はネットを開けることが出来、観客に囲まれて一体化した試合演出が可能。

マーケティングパートナーであるTORAY様によるPETtoWEARリサイクルプロジェクトを導入した館内のオリジナル・リサイクルBOX。

「独立採算制への挑戦」人材育成や周知イベント企画まで課題は盛りだくさん

TSP太陽の大阪・関西万博における来場者サービス運営やteamLab(チームラボ)等でのスタッフの採用・育成のスキームが活用され、人材分野でも運営に参画。現在は30名ほどのアルバイトスタッフで10ポジションの業務を回しています。短中期的にはアルバイトリーダーや管理契約社員の育成を目標に、日々訪れる人の安全を確保し、近隣住民に配慮した運営を行っています。

運営スタッフの定例ミーティングの様子。終了後、レセプションやサイネージ制作などの持ち場へ。

「開業イベントはTVや新聞、webニュース等から多数取材を受け、一定の成果を得ましたが、まだスタートラインに立った段階です。有明エリアに所在する各施設とのネットワーク構築をはじめ、企業の福利厚生での活用促進や修学旅行の取り込みなど旅行業との連携、スポーツ競技大会に絡めた観光事業化など、さまざまなトライアル施策を重ねて、継続した認知と利用促進を企画推進していく必要があります。 イベント会社の当社としても新規性に富んだパイロット事業になるという観点から、社内外のさまざまなご知見やお力もお借りして推進していきたく、楽しみでもあり、気が引き締まる思いです。」と岩田は語ります。

「スケートボードパーク」「3×3バスケットボールコート」「ボルダー棟」の大会レガシーゾーンはTSP太陽が独立採算制で運営する事業エリアです。レインボーブリッジや東京タワー、スカイツリーを望む絶好のロケーションから、未来の競技者を育成し、多くの人々の憩いの場となれるよう今後も事業を鋭意推進してまいります。

参考:日経XTECK 開業イベント取材記事
https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/00110/00441/

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