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PROJECT実績紹介

長期的に“伴走”し、課題を解決する企業イベント#02

日置電機株式会社 創業90周年記念事業

PROJECT

日置電機株式会社 創業90周年記念事業
(2025年4月14日~18日 日置電機本社、サントミューゼ 大ホール、軽井沢ホテル ブレストンコート)

03. イベントで社員一人ひとりに想いを届ける

TSP太陽が手がけた日置電機株式会社様 創業90周年記念事業は、5日間にわたり毎日異なる内容のイベントを展開するという、前例のないスケールだった。外国人来訪者の対応も含まれており、イベントのプロフェッショナルである当社にとっても、新たな挑戦となった。

本事業は、日置電機様の創業90周年を契機に始動した。代表取締役・岡澤尊宏氏へのヒアリングでは、「“今”に真摯に向き合う社風があるからこそ、“未来”を描くことが難しい」という率直な言葉があった。それを受けて、本事業を担当した企画制作部 山本洋平はこう語る。

「働く方たちが同じ方向を向くための軸をつくることが次のステップとして必要と分かりました。だからこそ、まずは社員一人ひとりが自分たちの会社の“未来”を実感できる機会を作りたかったんです」。

互いを知り、未来を考える1年間にするため、3回にわたる社員ワークショップを開催。毎回30〜40名が参加し、カードゲーム形式で未来のビジョンを考える機会を創出した。「参加しながら自然と会社のことを“自分事”として捉えることができ、前向きなコミュニケーションの場になったと感じました」と山本は振り返る。

さらに全社アンケートも実施。「会社の誇れるところ」「本事業に何を期待するか」といった問いかけを通じて、社員の本事業への“関り代”を広げていった。

「月に5〜6回開催した推進チームとの分科会で毎回『感謝』と『未来』の共有、ONE HIOKIの実現というこの事業のミッションを、しつこいくらいに繰り返し伝え続けました」と山本は語る。クライアントのビジョンと100周年に向けた期待感や自社の安心感、社風や文化を社内に浸透させることも、本事業を“自分事化”していくために大切なことだと。

社員の想いを盛り込んで作られたタグライン「未来ニ先行セヨ。」を元に、キービジュアルやオブジェ、特設LPや展示会の内容などが練られていった。社員の公募で記念シンボルマークを決定し、あわせてステートメント、タグラインなどもトータルでプロデュース。

分科会では、事前に推進メンバーへ“宿題”を課し、当日はその内容をディスカッションするという形式を繰り返した。密なコミュニケーションを重ねる中で、ステートメントも自然と紡がれていった。「一緒に事業を作り上げていく中で、イベントの内容はどんどん変化していきました。挙がった要望は、形を変えながらもほとんどすべて実現できたと思います。同じ熱量で、一緒に悩んで考えて走ったからこそ、単なる業務委託ではなくパートナー企業として寄り添うことができました」と営業窓口としてフロント部門を担った営業企画室の一条結花は語る。

04. 企画から実現までトータルで手掛ける当社の強み

1週間にわたり、海外来場者ツアー、展示会、記念式典を展開した本事業は、クライアントの要望を形にしながら、多くの「初めて」に挑戦したプロジェクトである。特設LPの立ち上げや広報設計、式典の演出、展示ブースの施工、さらには海外来訪者の受け入れまで、すべてを一貫して対応した。 

本社で開催された展示会「HIOKI FUTURE TECH 2025 –新技術展-」では、5つのカテゴリー・22テーマにわたって「未来の電気計測技術」を紹介。これまで当社が培ってきた展示会の経験を活かし、クライアントの理念やビジョン、歴史、そして未来のソリューションを実際に見て、触れてもらう場を創出した。招待客とクライアントとの間に新たな対話と交流が生まれる機会にもなった。 

記念式典「ONE HIOKI FUTURE」には、社員とそのご家族約1,500人が参加。来賓は招かず、社内だけで未来を共有する機会とした。第一部は式典とトークセッション、第二部では地元オーケストラと著名アーティストによるライブセッションを実施。演者の選定には困難も多く、出演者が決まらないという事態に。ゲストが決まったのはなんと式典の2か月前だった。 

「“地元とのつながり”を重視し、松本市のオーケストラとアーティストの共演という形をとりましたが、地元オーケストラの演奏に著名アーティスト歌唱で参加するという構成は非常に実現が難しかったんです」と山本は振り返る。 

5日間続く大型イベントは予期せぬ事態も多かったが、各チームが逐次連絡を取り合い、 “現場力”で乗り越えていった。「現場ではトラブルがつきもの。だからこそチーム力が問われる場面も多く、結果としてTSP太陽の経験値を活かす良い機会になったと実感しています」と一条。 

そして何より、クライアントである日置電機様の協力体制が心強かったと一条は続ける。「不具合が起きたときも、“一緒に解決しよう”というスタンスで動いていただきました。私たちもまるで自社のことのように本気でイベントを成功させたいと思えたんです」。 

挑戦を重ね、信頼関係を築きながら走り抜けた本事業。「一気通貫で支える」ことの価値と難しさ、その両方を深く実感できたプロジェクトだった。 

<前編 #01 はこちら> <後編へ続く>

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