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PROJECT実績紹介

地域と一体となって推進する創生事業#02

PROJECT

多賀城1300年の歴史を味わうオリジナルメニュー開発事業
(2022年11月27日~2023年2月 宮城県多賀城市)

03.プロジェクト誕生は雑談から

この「多賀城1300年の歴史を味わうオリジナルメニュー開発事業」は、2021年11月頃に、多賀城市でイベントを担当する吉田氏との雑談の中から生まれた。TSP太陽の秋山は、実は隣接する七ヶ浜町の出身。入社以来ずっと地元を盛り上げる事業を画策し続けてきた。

 

「2024年は多賀城が創建されて1300年の記念すべき年です。これに向けて、市の名産を使った新しい名物料理を創り出せたら面白い、という話になりました。多賀城市の名産といえば『古代米』です。全国的にはあまりなじみのない食材ですが、栄養価が高く独特の歯ごたえがある美味しいお米で、地元では文字通り古代から親しまれてきました。歴史ある多賀城市にピッタリの食材ということで、古代米をメインにすることは割と早く決まりましたね」(TSP太陽 東北営業所 秋山)。

 

「古代米を使ったオリジナルメニューを開発する」。この大筋が決まると、秋山はちょうど観光庁から募集がかかっていた「地域独自の観光資源を活用した地域の稼げる看板商品の創出事業」という助成金に申請した。無事これが通ると、最初に固めなければならないのがメニュー開発を担当するシェフだった。

「古代米という難しい食材を扱うので、熟練した技術が必要だと考えました。そこで、塩釜市で有名な老舗レストラン『レストラン・シェヌー』の赤間善久シェフにお声がけしたところ、『もっと若い人の方がいいよ』とアドバイスをいただき……」(同)。

 

赤間シェフの紹介で白羽の矢が立ったのが、仙台市の「nacrée(ナクレ)」の緒方稔シェフだった。緒方シェフはイタリアとフランスの名店で腕を磨いたのち、2011年に帰国し「nacrée」を開業。2017年には「ミシュランガイド宮城」で1つ星を獲得した注目の料理人だ。これに地元・多賀城市の人気フレンチ「Beau Bourg」高橋修一シェフが加わり、オリジナルメニューの開発を行うことになった。赤間シェフは「監修」という立場で参加した。

04.「多賀城Olla」の誕生

「料理についてはある程度シェフの皆さんにお任せしたんですが、おじや=Olla(オジャ)をご提案いただいたときは”なるほど”と膝を打ちましたね。古代米は比較的固めのお米なので、これを出汁でクタクタになるまで煮込むことで食べやすくなりますし、かつ、おじやは誰にでも作れるシンプルな料理なので、一般のご家庭にも浸透しやすいですよね」(同)。

 

この事業は、「多賀城Outdoor Dining」で提供する料理を作ること自体が目的ではなく、あくまでその料理が地元・多賀城市の名物となることを見据えたもの。「多賀城Olla」には、その素質は十分あると見込めた。

 

「メニューが決まってからは激動でしたね。申請関係は並行して進めていましたが、メニューが決まらないと動けないタスクがあまりに多かったので……。メディア告知や参加者募集、会場準備などは、ここから一気に進めた感じです。一つの節目だった11月末の『多賀城Outdoor Dining』は無事に乗り越えましたが、その時点ではまったく安心できませんでした(笑)」(同)。

 

秋山が言うとおり、この事業は「多賀城Outdoor Dining」がゴールではない。ここから、真の目的ともいえる2ヶ月後の「多賀城オジャ 飲食店フェア」(2023年1月27日~2月26日)に繋げていかなければならない。

05.「真のゴール」への道筋

この飲食店フェアは、市内の飲食店を募り、各店でオリジナルの「多賀城Olla」をメニューに加えてもらうというもの。これをメディアで広めて名物料理として根付かせることを目的とする。参加店舗は5店舗。フレンチ・イタリアン・中華とジャンルを幅広く取ったのも、「多賀城Ollaに確固たるルールはない」(=どんな作り方をしてもいい)ことを浸透させることが狙いだ。

 

「ありがたいことに『多賀城Outdoor Dining』の様子は、多くのメディアに取り上げていただて話題になりました。これらを見て『食べてみたい』と参加店舗に足を運んでくださったお客様も多かったようです」(同)。

 

目論見通り評判は上々だったようで、参加店舗の中にはフェア期間終了後も「多賀城Olla」メニューを継続する店舗もあったという。

 

「この5店舗から、メニューが他店へどんどん増えていくことを望んでいます。そして市外県外の方が『多賀城市に来たなら多賀城Ollaを食べよう』、さらに『多賀城Ollaを食べに多賀城市に行こう』となってくれたら嬉しいですね」と、秋山は多賀城市と同じ目線で将来像を描く。

 

「飲食店フェアが終了したところで、我々が関わる事業はひとまずゴールではありますが、これが”成功”と言えるかどうかは、近い将来『多賀城Olla』が定着したかどうかで答えが出ます。ここからも、いち市民として見守っていきたいですね」(同)。

 

地域創生事業の実現は簡単なことではなく、プロフェッショナルな企業が主導することで成果を出すケースも多い。日本全国に拠点を持つTSP太陽は、地域に根ざした事業を展開する企業であり、「地域と一体となって推進する創生事業」はTSP太陽に課された使命の一つである。

〈前編はこちら〉

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