PROJECT実績紹介
50年に一度開催される、宗派として大切な法要のひとつ
日々の法要は勿論、展示やコンサート、ワークショップ、普段はお目にかかれない鼉太鼓の公開や舞楽、子ども広場設置など、考え抜かれた多彩な催しが、境内や関連各所で開催されます。
ハイライトは、門首はじめ僧侶や稚児、雅楽奏者ら400人以上が列をなし練り歩く参堂列であり、50年に1度の大事であることを目の当たりにする中、歴史を踏襲した儀式は厳粛かつ荘厳に進められ、また50年後へと繋がっていきます。
二度と出会える事がないであろうこの貴重な仏事を待って、全国各地から団体でお参りされるご門徒さんも多く、長年掛けて準備されてきた職員の方々の労苦も如何ばかりであったかと、推測致します。
これらの出会いを通じて、日々の暮らしに感謝すると共に、あらためて自身の生活を問い直し、今後の歩みを確かめる機縁となるよう願いを込められた、意義深い法要です。
PROJECT
2022年春より計画が始まり、建築申請を経て2023年より着工。仮設大階段/大スロープ、大型テントやユニットハウスによる諸施設、製作テントによる舞楽台や鼉太鼓展示上屋等が主な範疇でした。国の重要文化財ですので、その施工には細心の注意を払いました。
また参拝者や国内外の観光客がいらっしゃる中での工事、日々の法要中は音出し工事中断、施設によっては対象年齢が低い事もあり、その推進には随分配慮しましたが、常に要望を具体化し最善策を提案する事に努めました。
お蔭様をもち大事無く法要を終えられました事、50年に一度の法要に運良く参画できました事、大変感慨深く生涯記憶に残る物件となりました。