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PROJECT実績紹介

常に挑戦を続ける日本最高峰のゴルフトーナメント#02

PROJECT

2023ダンロップフェニックストーナメント
(2023年11月16日~19日 宮崎県宮崎市 フェニックスカントリークラブ)

03.関係者証発行システムを試験的に導入

今大会では、新たな取り組みとして、スイスタイミング製のアクレディテーションシステム(関係者証発行システム)を試験的に導入。

このシステムはFIBA バスケットボール ワールドカップ 2023や、世界水泳でも国際連盟が導入しているもの。一昨年に当社が受注した第1回パルクール世界選手権では、日本体操協会により採用され、TSPがその運用を行った実績がある。同大会では、会場運営業務の一部を受注したのをきっかけに、観客誘導、アクセスコントロール等も担当するなど、総合的に会場運営を担った。

担当した藤井俊明は「今後のゴルフトーナメントで本格導入を目指す」と語る。

試験導入ではあったが、関係者証発行システムを運用することで、会場入場における業務を大幅に効率化できるというメリットがあった。

必要情報を申請者がポータルサイト上で入力し、その申請情報を管理者が承認すると、印刷データが生成される。申請者は関係者証の印刷データをプリンターで出力することで、当日スムーズに入場できるようになった。印刷作業だけではなく、個人情報や本人確認といった一連のプロセスがシステム上で行えるため、人的ミスを防ぐこともできる。そのほかにも、QRコード入場も導入するなど、イベント運営におけるデジタル化を図った。

04. イベント情報を集約したアプリで参加者の利便性を向上

2022年度の同大会(11月17日-20日開催)にて、イベント特化型の総合Webサービス「コンパス」を初めて導入した。「コンパス」とは、大規模なイベントや施設において提供されるサービスを、シームレスに楽しむことを実現するために当社のグループ会社である株式会社ABALが開発したシステムだ。イベント参加者は、専用アプリをダウンロードすることで、目的ごとに異なるサービスを利用する手間を減らすことができる。イベントを楽しむために役立つ情報や、チケット・飲食・グッズ販売・モバイルオーダーなどの機能を一括で利用できる「オールインワンイベント特化型」システムだ。

ユーザーの属性やどんなイベントの反響があったかなど、イベントを数多く手掛ける当社ならではのデータや経験をフル活用したシステムだ。ユーザーの購買・行動データを独自の「アバルID」と紐づけることで、関連性のあるマーケティングデータとして活用できるなど、継続して利用することでデータを蓄積できる。どんな人が何を見て興味を持ち、何を購入したのかまでわかるため、次のイベント時にそのデータを活かした運営を可能にする。

チケット販売やイベント情報を確認するために、イベント開催前から参加者と関りを持つことができる。また参加後にも次回予告や、関連イベントの告知ができるなど、次の集客にも活用可能だ。

同大会では、お客様からの評価もあり2023年も継続して「コンパス」を導入した。従来はバラバラになっていた大会概要やコース紹介情報、会場全体マップや歴代優勝者といった情報を1つのプラットフォームに集約。さらにチケット管理や飲食モバイルオーダー機能も搭載。入場時のチケット分配や提示もスムーズにおこなわれた。

飲食モバイルオーダーは事前にスマートフォンから注文後、料理が受け取り可能になったタイミングで店舗から通知が届く仕組みだ。そのため現地での待ち時間も大幅に短縮でき、参加者は効率よく自分の望む体験をすることができた。

今回、「コンパス」の導入を担当した手戸隆聡は「ソフト面のビジネス領域拡大を視野に入れたイベントとなりました」と振り返る。「コンパス」の導入により、必要な情報にワンストップでリーチできるようになり、ユーザー側だけでなく、主催者側の課題をも解決することができた。

<前編はこちら>

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